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寿量遠序

じゅりょうおんじょ #1856

寿量遠序

じゅりょうおんじょ

法華経見宝塔品のこと。
とは直接の法門開説の前提ではないが、後のための契となることをいう。
寿量品は涌出品における地涌出現を見た会衆の疑惑を晴らすために説かれるが、宝塔品における分身来集、宝塔開扉が寿量品の久成顕本の契機をなすから、寿量遠序という。
日蓮聖人は『開目抄』に「証前の宝塔の上に起後の宝塔あて、十方の諸仏来集せる、皆我が分身なりとなのらせ給ひ、宝塔は虚空に、釈迦・多宝坐を竝べ(略)これ寿量品の遠なり」(定五七一-二頁)と述べている。 ち宝塔品における多宝塔の湧出は迹門開三顕一の理の事実なることを証明すると共に、後の本門寿量品における久遠実成を開顕する前提となるのである。
天台大師智顗は『法華文句』に「塔出を両と為す。 一に音声を発して以て前を証し、塔を開いて以て後を起す。 (略)起後とは、若し塔を開かんと欲せば、須らく分身を集めて玄を明して付属すべし。 声は下方に徹し、本の弟子を召して寿量を論ず」と釈している。 ち多宝塔を開くためには分身の諸仏を集めることが必要であり、無数の分身の来集は教主釈尊の化用の広大とその成仏の久しきを顕し、後の寿量顕本を発起するから、宝塔品を寿量品の遠というのである。
《『遺文辞典』教学篇「寿量品の遠」の項》

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