妙覚寺(千葉県勝浦市)
妙覚寺(千葉県勝浦市)
みょうかくじ
日蓮宗由緒寺院の一つ。
千葉県勝浦市に所在。
広栄山と号す。
日蓮聖人四三歳、文永元年(一二六四)、父妙日の墓参のため母妙蓮の待つ郷里に帰省した。
家に着いた時母は既に息絶えたところであった。
聖人は早速読経唱題祈願をこらしたがこれによって母は再び蘇生したという『可延定業御書』(定八六二頁)。
この不思議を聞いた興津の城主佐久間兵庫守重貞は、聖人を城内の釈迦堂に屈請し同年一〇月一〇日から二五日まで法華経の教えを聞き重貞家中皆深く感激し法華経の信者となった。
重貞はこの釈迦堂を聖人に献上し、聖人自ら広栄山妙覚寺と称した。
また重貞は子息長寿麿・舎弟竹寿麿を出家させ聖人に預けた。
後に長寿は妙覚寺二世日保・竹寿は同寺三世日家と号してこの一帯を伝道弘通した。
後二人して小湊誕生寺を創した。
妙覚・誕生両寺一根といわれているのはこのためである。
《『妙覚寺過去帳』、小川泰堂『日蓮大士真実伝』》