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如実事観録

にょじつじかんろく #1426

如実事観録

にょじつじかんろく

上下二巻。
什門学の組織化に尽力した、永昌院合掌日受(一六九二-一七七六)著。
但し『如実事観録(台当異目編)』一巻を合せれば三巻になる。
明和七年(一七七〇)の作。
『宗全』「顕本法華宗部」二に収録されている。
日受の宗旨を明かした書で、まず序では台当観心の相異、仏界縁起、三身即一の寿量顕本応身正意、応身の慈悲としての但信口唱観義等を論じた。
その諸師の異説を評破し、また御遺文の真偽を考証し、『開目抄』中心説を提唱している。
次いで上下二巻では、観如日透の『事一念三千義』を逐条的に評破し、事理二観を分別して、事観と信心の関係、末法に助行として観心を用いるの可否等を、順次御遺文に准拠して評し、信心正因を力説。日透の説を台当二途不摂の観であると断じた。
日受の主張はむしろ「」に明らかであり、その主な条目は以下の如くである。
「本化迹化の示同凡夫に約して、以って自行化他の異目を弁明す。十法界を判ずるに台家は無明縁起、当家は仏界縁起の事。三身即一の応身是れ事本覚の体なるを弁ず。仏界縁起一念三千の事。五重玄義約教約行の次第並びに寿量顕本正在応身の事。台判引用は随義転用及び内鑑の辺に約して弁ず。台当二家判教網格の異目。以信代慧祖判の意を弁ず。但信題目正行、口業題目助行の事。如実本尊の大旨並びに自証法本住法不二の旨を弁明す」。

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