四聖種
四聖種
ししょうしゅ
(一)聖者になるための四種の行為をいい、衣服喜足聖種、飲食喜足聖種、臥具喜足聖種、楽断楽修聖種の四をいう。
前の三は、衣・食・住において得る所を喜び満足し、第四は断悪生善することを楽しむことをいう。
(二)四聖とは声聞・縁覚・菩薩・仏のこと。
凡夫がこの四聖になるべき可能性をいう。
法華経を信じ行ずる者はこの四聖になるべき可能性が引きだされ成仏できるが、法華経を謗る者は永くこの可能性が断たれ、阿鼻地獄に堕る。『守護国家論』に「中昔に邪智の上人有って末代の愚人のために一切の宗義を破して選択集一巻を造る。
(略)法華真言の直道を閉て浄土三部の隘路を開く。
(略)永く四聖の種を断じて阿鼻の底に沈むべき僻見也」(定八九頁)とあり、法然が選択集を著して衆生を惑わし法華経を誹謗したが、これは四聖の種を永く断じて地獄に堕る書であると述べられている。
《『遺文辞典』教学篇「四聖種」「四聖」・歴史篇「四聖」の項》