四安楽行
四安楽行
しあんらくぎょう
法華経安楽行品に説く。
初心の菩薩が後の悪性において如何にしてこの経を説くべきかを示した四つの摂受(しようじゆ)的修行法。
(1)身安楽行(忍耐強く柔和にして善に順じ卒暴にわたらず、修行の妨げになるものに接近せず、常に坐禅して心を摂めること)。
(2)口安楽行(人及び経の過失を説かず、他を毀讃せず、怨嫌の心をおこさず、求める人があれば大乗のみを説いて仏の智慧を得せしむべきこと)。
(3)意安楽行(嫉妬・諂誑・瞋恚・軽慢・邪偽の心を捨て、法を戯論せず、他を疑悔せしめることなく、大慈悲心に住して一切衆生に平等に法を説くこと)。
(4)誓願安楽行(衆生を哀み慈悲心を起して、自ら成仏した暁には必ず一仏乗に入らしめようと誓願すること)。
この摂受の安楽行に対して折伏(しやくぶく)の修行が問題となるが、聖人在世当時においては折伏正意がとられた。
《『遺文辞典』教学篇「四安楽行」の項、『日蓮辞典』「四安楽行」の項》