問註所四箇条申開の弁
問註所四箇条申開の弁
もんちゅうじょしかじょうもうしひらきのべん
繰り弁の一つ。
祖伝中、幕府問註所において、聖人が四カ条の申し開きをする段である。
文永八年(一二七一)九月一〇日、幕府は鎌倉の寺々から出された四ヵ条の訴状をとりあげ、聖人を問註所によび出して問いただした。
四カ条とは
(一)雨乞しても雨降らさぬと諸寺の悪口。
(二)鎌倉七大寺を焼払い、僧の頸切れの悪口。
(三)槍、薙刀、刀をかくしている。
(四)時頼、重時が地獄におちると悪口。
のことである。
聖人は
(一)雨を降らしたのは自分であるから悪口ではない。
(二)彼ら大寺の僧は衆生を迷わしているので仏法の敵、国の敵である。
(三)自分は釈尊の使いである。四天王を始め沢山の守護神に守られている、なんで槍、薙刀、刀をたくわえる用があろうか。
(四)承久の乱で三上皇を流罪にしたがその恨み。法華経を誹謗した大罪、地獄ゆきは当然である。しかし法華経信仰に入るならばその罪は消える。
と説くが、時宗は立腹、席を立ってしまう。
聖人ご一代中唯一の公場発言の弁である。