千箇寺参り
千箇寺参り
せんがじまいり
日蓮宗に独特な寺院参詣の修行方法で、江戸時代の中頃から盛んになった。
お題目やお曼荼羅を背中に書いた清浄衣を着、手にはウチワ太鼓を持って、“南無妙法蓮華経”とお題目を唱えながら日蓮宗の寺から寺へと辿る。
寺へ到着すると、本堂の前で簡単な回向をした上で、庫裡に行って住職から御首題と寺名を頂き、その寺の御朱印をおしてもらう。
こうして日蓮宗寺院の千ヵ寺を回って修行するので、これを「千箇寺参り」といい、修行者を「せんが寺」と呼ぶ。
これを結願成就すると「千箇寺参詣供養成就」と彫った石塔などを立てる習わしで、各地に現存している。
第二次世界大戦後には信仰の形式化と共に、遂にすたれてしまったが、日蓮宗における宗教文化の伝播の上で果した役割は大きい。
《『国史大辞典』八巻「千ヶ寺参(せんかじまいり)」の項》