十界十如
十界十如
じっかいじゅうにょ
法華経方便品に「唯仏と仏とのみ乃し能く諸法の実相を究尽し玉ふ。
所謂諸法の如是相・如是性」等とある経文の「諸法」を区分けすれば十界となり、「諸法の如是相」等とあるから、十界の十如是、即ち十界の一々に十如是を具することになる。
故に『法華文句』方便品の十如是釈では、十如是を十法界・仏法界・離合・位の四種に約して解説するが、十法界に約する理由については「経に諸法と云ふ、故に十法界を用いて釈するなり」といい、以下十界の十如に就いて略釈す。
『法華玄義』巻二上の衆生法を釈する部分では之を詳細にして四趣の十如是、人天の十如是、二乗の十如是、菩薩・仏の十如是を広説している。
十界十如は十界互具して百界、百界に十如是を相乗して千如是の法数を造る上の名目であり、『法華玄義』・『法華文句』はここまでを説き、『摩訶止観』巻五の第七正修章ではこれに三種世間を相乗して三千世間の数を造り、一念三千となることについて明らかにしている。
この十界と十如とを略して「界如」ともいう。
《『遺文辞典』教学篇「界如」「十界」「十如」の項》