妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

八難

はちなん #739

八難

はちなん

梵語aṣṭa akṣaṇaの訳。
仏道を修行して悟りに向う障害となってくる八つの難。
を見ることができず正法を聞くことができないそれらの境界を、八難処・八難解法・八無暇・八不閑という。
『長阿含経』第九一上、『維摩経』巻下香積品等に説かれる。
一に在地獄難、二に在畜生難、三に在餓鬼難、四に在長寿天難、五に在辺地難、六に聾盲瘖唖(ろうもうおんな)難、七に世智弁聡難、八に生在後難。
地獄・在畜生・在餓鬼の三余の難は障りの報いが重く聖者に会うことかできず、苦しみに悩まされて仏法を修することができない。
在長寿・在辺地の二難は、色界無色界の諸や、須弥山(しゆみせん)北方の辺地に住み、楽しみに安住して仏法を求める者がない。
聾盲瘖唖は身体に障がいがあるため・法を見聞きできない。
世智弁聡難は世の知識ばかりに賢しく(さかしく)なるが故に邪見に陥り、正法を信ずることができない。
生在後難は縁が薄く、の出世の前か後に生れてしまい、仏法にめぐりあうことができない。
日蓮聖人遺文では『持妙法華問答鈔』(定二八〇頁)、『一代五時継図』(定二四三六頁)等に「八難」のことが出ている。
《『遺文辞典』教学篇「八難」の項、『天台学辞典』『広説仏教語大辞典』『岩波仏教辞典』「八難」の項》

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