須弥壇
須弥壇
しゅみだん
須弥座ともいう。仏殿内で本尊とすべき仏・菩薩像などを安置するために設けられた内陣正面の高い壇をいい、須弥山を象ったものである。
須弥山はSumeruの音写で、妙高山と漢訳し修迷樓・須弥樓・蘇迷廬ともいい、略して迷廬という。
世界の中央にあって金輪(こんりん)の上に拠り、周囲は九山八海を廻らし高さ八万四千由旬、水底または八万四千由旬にして、その頂上には帝釈天所住の金剛山喜見城が聳えるという仏教理想の宇宙観である。
その須弥山を象った須弥壇には本尊と宗祖像並びに開山像(あるいは位牌)などを併せ奉安し、仏天蓋、燈燭、香華を以て壇上を荘厳し崇敬供養の依処とする。
奈良時代までは仏堂が土間であったから須弥壇も石造や漆喰造で素朴なものが多かったが、平安時代になると、仏堂の板敷に伴って木造が行われた。
次第に豪華なものが作られるようになり、蒔絵・螺鈿など華麗な装飾を施した須弥壇もある。
仏像、仏龕・宝殿・厨子(宮殿)に本尊を奉安する基台の形に、和様と唐様(禅宗系)があり、四方壇・八角壇・稀に円壇もあるが、本宗では古来四方壇が多く用いられている。
《『国史大辞典』七巻「須弥壇」の項、『岩波仏教辞典』『図説仏教語大辞典』「須弥壇」の項》