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鐃鈸

にょうはち #5065

鐃鈸

にょうはち

鐃と鈸とは別のものであるが、関連して奏するので「鐃鈸」と併称している。
法要に於て用いる金属製打楽器で、鐃は銅鑼(銅羅)とも呼んでいるが、或説には「打つ面の中央部が盛り上った形状のものを銅鑼といい、平らかな形状のものを鐃という」としている。
また、鈸は、銅鈸、銅鈸子などともいい、洋楽器に於ける「シンバル」のようなものである。
そして、鐃鈸を奏することは、仏菩薩供養の一種であって、法華経方便品に「簫笛琴箜篌、琵琶鐃銅鈸、是の如き衆の妙音、尽く以って供養し(略)といい、また「法師品」に説く「十種供養」の一つに「伎楽」などとあるように、音楽を供養する意味をもっているのである。
なお、鐃鈸を奏する上での心得としては「鐃は切る」「鈸は合わす」といって、鐃は鈸の数を明確に指揮する役で、鈸は両方を打合わせて音を出すようにするのである。
本宗の鈸の奏法の特色は、打合せて音を出す前に「廻す」という所作がついていることであるが、ややもすると廻す方のみになってしまって打合せることを忘れているところもあるが、鈸の本来のはたらきは「合す」ところにあるので、十分に注意することが肝要である。
また、鈸の数については古来、二()四四三三(上段、勧請)、四四二二(中段、供養)、四四一(下段、撥遣)の意味を表すものといわれている。
法要出座の席次からいえば、鈸師は下座の役、鐃師は上座の役であり、各々、自席に於てつとめるのを「居鈸」、御宝前に於てつとめるのを「出鈸」といい、出鈸の時には咒讃の句頭(讃頭)は、鐃師がつとめる。
一人で鈸を奏するのを片鈸(かたはち)、二人で奏するのを双鈸(そうはち)という。
を唱えて鐃鈸を奏するのが正式であるが、間等の都合によって、咒を省略する場合もある。
鐃鈸の数を略する場合には、二()・四四三三(上段)・四四一(下段)または二・四四三三(上段)・一(下段のおわり)または二・四・三(上段の各一)・一(下段のおわり)などとする。
鐃鈸の奏法は宗派によって一様ではない。
《『宗定日蓮宗法要式平成版』、『史大辞典』一一巻「鐃」の項

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