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錫杖

しゃくじょう #5046

錫杖

しゃくじょう

法具の名、比丘十八物の一つで有声杖、声杖、智杖、徳杖などともいい、およそ人の肩口ほどまでの長さの杖(ほとんど木製、まれには金属製)に鉄、白銅製の錫頭をつけ、行乞、遊行の際にたずさえて、地を突いて鳴らし、毒蛇、毒虫の害を除くことを目的としたもの。
『十誦律』(巻五六)に「杖法とは、寒林の中に在りて住す。 諸の腹行の毒虫多くして諸比丘を噛む、言わく、有声杖を作って毒虫を駆遣すべし。 是を杖法と名づく」とあり、また、病気もしくは高齢の比丘が身をささえるためや、行乞の時、信者の門前で振り鳴らして合図をするためなどに用いたものであり、錫頭は二鈷あるいは四鈷につくり、六個の鐶もしくは一二個の鐶を付ける。
二鈷は真俗二諦、四鈷は苦集滅道の四諦、六鐶は六度、一二鐶は一二因縁を意味するという。
本宗では庭儀行道の先導などに用いている。
なお、手錫杖と呼ばれる約四〇(センチ)弱の短いものもあるが、これは、真言宗天台宗などの法会で「錫杖」という声明曲を唱える際に振り鳴らすもので、本宗では用いていない。
《『岩波教辞典』『国史大辞典』七巻「錫杖」の項》

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