比丘十八物
比丘十八物
びくじゅうはちもつ
大乗仏教の修行者が必ず携えねばならぬものとして『梵網経』に「頭陀を行ぜん時は、遊方の時に及んで百里千里を行来し、此十八種物をば常に身に随えよ」と規定している十八種の随身具のこと。
(1)楊枝(ようじ)、(2)澡豆(そうず)、(3)三衣、(4)瓶、(5)鉢、(6)坐具、(7)錫杖、(8)香炉、(9)漉水嚢(ろくすいのう)、(10)手巾、(11)刀子(とうす)、(12)火燧(かすい)、(13)鑷子(にようす)、(14)縄床(じようしよう)、(15)経、(16)律、(17)仏像、(18)菩薩像。
わが国に於ては、傳教大師が『梵網経』の規定によって出家在家両者の戒としている。
江戸時代に三井園城寺の僧敬光(一七四〇-九五)が『大乗比丘十八物図』一巻を撰述しているが、これも梵網経に基づいて各々の品目を図示したものである。