妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

手巾

しゅきん #2246

手巾

しゅきん

素絹に於ける石帯の如く、直綴着用の際に帯として用いるもので、綿や麻を芯に入れてくけた太い紐(主として臨済禅の僧が用いている)や丸打ちの組紐で色は、黒、白、茶、紫など直綴の色と同色のものを用いるのが原則になっている。
形状は紐の両端をつないで輪にしたもので、長さはおよそ、二(メートル)七〇(センチ)ほどのものが多い。
なお、手巾という呼称については『大日本服具叢書』の「仏像幖幟義図説帳之坤」に「手巾は此丘十八物の一つで、身を拭い面を拭う布(手拭)のことで、衣帯の腰部をしばる腰縧(縧とは真田紐のような組紐の意味で、腰帯もしくは禅帯ともいう)のことを手巾と呼ぶのは誤りである」と書いてあるところから考えると、本来は腰縧(ようじよう)、腰帯(ようたい)と呼ぶべきものなれど、今は禅家の呼び方にならって手巾といっている。 また、糸巾(しきん)ともいう。
そして、手巾には、腰部をきっちりと締めることにより、一には姿勢を正しくして雑念を防ぎ、二には衣帯の乱れを防ぐこと等の効能があるが、その結び方については、特に厳正な定めはない。

← 事典トップ