妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

蓮華寺(千葉県長狭郡)

れんげじ #4642

蓮華寺(千葉県長狭郡)

れんげじ

千葉県長狭郡に所在。
建長五年(一二五三)四月の日蓮聖人立教開宗に当っての迫害には、この寺に難を避けたと伝える。 のち文永元年(一二六四)の帰省の折には、九月二二日にここで『当世念仏無間地獄事』を執筆し(定三一一頁)、また同年十一月十一日の東条景信の襲撃(小松原法難)を遁がれたあとの同月一四日には、ここで清澄寺時代の旧師道善房と会見している。 安永八年(一七七九)述作の『本化高祖年譜攷異』には「住僧を青蓮院と号し、今に至るまで密宗なり」とその名がみえ、清澄寺の末寺ではなかったかとされている。
なお、その所在地について聖人の遺文『当世念仏無間地獄事』には「安房国長狭郡東条花房の郷」(定三一一頁、平賀本)とあり『善無畏三蔵鈔』には「西条華房の僧坊」(定四七四頁、本満寺本)と記す。 聖人が東条景信の圧力から遁れて東条の清澄から花房に入ったとすれば、花房は西条とも考えられるが、この二つの遺文は共に真筆が存在せず、ここではその所在地を写本の史料的価値から、平賀本『当世念仏者無間地獄』の「東条花房」とする。

【補記】『善無畏三蔵鈔』については近時、真蹟断片の存在が指摘されている。《都守基一「日蓮聖人遺文『善無畏三蔵鈔』(『日蓮研究』創刊号)》

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