華幡
華幡
けばん
幡は旛とも書く。
梵語のpatākāの訳で波多迦・波哆迦と音写し、和名は「はた」である。
幡は本来、武人が戦場において自分の存在をよりきわだたせるために立てる、いわゆる幡指物のことであったが転じて仏、菩薩の威徳を示す具として用いられるようになった。
それが更に展開して「幡を立てることによって、難をのがれ、福徳を得ることができ、死後は浄土に生れることができる」と幡の造立と供養の功徳が説かれ、中国では六世紀末頃には仏事の供養具として盛んに用いられたようである。
日本では仏教伝来と共に盛んに幡の造立が行われるようになった。
幡は素材、色、大小、用所、用途、図柄などの分類によって名称も細かく分かれ、種類も多く、一つの幡であっても幾つもの名称を持つものもある。
以下、主な幡を項目別に分類してみると、
(一)材料による種類(錦幡、綾幡、絹幡、平幡、金銅幡、糸幡、玉幡、板幡、紙幡)。
(二)色による種類(白幡、赤幡、黄幡、青幡、浅黄幡、緋幡、五色幡、雑色幡)。
(三)大きさによる種類(大幡、小幡)。
(四)用所による種類(常幡、金堂幡、礼堂幡、講堂幡、庭幡、屋上幡、高座幡、天蓋幡)。
(五)用途による種類(灌頂幡、続命神幡、薦亡幡、送葬幡、施餓鬼幡)。
(六)図柄による種類(絵幡、種子幡、三昧耶形幡)。
(七)その他、幢幡、
などが挙げられる。