妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

菩薩号

ぼさつごう #4613

菩薩号

ぼさつごう

日蓮聖人(一二二二-八二)・大国阿闍梨日朗(一二四五-一三二〇)・肥後阿闍梨日像(一二六九-一三四二)の三人に後光厳天皇から菩薩の呼び名を賜わったこと。
日像の弟子に近衛家の出といわれる大覚妙実(一二九七-一三六四)がいた。
大覚は初め嵯峨大覚寺の真言僧であったが、一日、日像の説法を聞いて帰伏し、その門に投じ名を妙実と授けられたという。
妙実は日像の弘教をたすけ、後の「備前法華」の基を築いた。
延文三年(一三五八)後光厳皇の勅願によって祈雨の法を修し、その効験によって日蓮聖人に大菩薩号、日朗・日像には菩薩号を下賜された。
また自身には大僧正の官位が授けられた。
更に妙顕寺には「四海唱導」の綸旨を賜っている。
大覚妙実はこの喜びを関東の日輪(一二七〇-一三五九)に報じた。
日輪は早速「抑先師聖人贈官の事、綸旨案誠北以て貴寺之御面目、当宗の本望之に過ぎず候、又祈雨の事不思議に存じ候、御弘通候はば、弥々広宣流布と憑敷存じ候」(『宗全』第一九巻、五〇頁)と賀状をおくり、大覚はまた嗣法朗源に祈雨・菩薩号について「三祖菩薩号、先年勅定によって雨の祈り申し候し、御感のあまりに仰せ出され候」(前掲書、五五頁)と書きのこしている。

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