自界叛逆
自界叛逆
じかいほんぎゃく
自国内の戦乱。
内乱。
国内に反逆者がでて同士討ちすること。
『薬師経』の七難の一つで、日蓮聖人は『立正安国論』等で自界叛逆の難としてしばしばふれる。
この語は七難のうちの他国侵逼(たこくしんぴつ)(外国からの侵略)に対する語で、『安国論』では正法法華経に背いている日本にはこれらの災難が起こると予言したが、聖人佐渡流罪の約三ヵ月半を経た文永九年(一二七二)二月、執権時宗の異母兄北条時輔(ときすけ)が京で謀叛を起こして鎌倉方と合戦が始まった。
すぐに時輔の乱は鎮められたが、兄と弟の戦闘はまさしく自界叛逆の難で、聖人の予言は的中したわけである。
聖人もこの乱を注目し、必ずや他国侵逼も事実となるであろうと述べている(『種種御振舞御書』)。
法華経を信受しない謗法の国には自界叛逆・他国侵逼の責があるとの確信に基づく。
史上この内乱は「北条時輔の乱」「二月騒動」と呼ばれる。
《『遺文辞典』歴史篇「自界叛逆難」の項、『日蓮辞典』「自界叛逆」の項、『日蓮聖人大事典』「日蓮聖人の予言」の項》