五如来
五如来
ごにょらい
一、宝勝如来 Prabhūtaratna-tathāgata.南方多宝仏。
二、妙色身如来 Surūpakāya-tathāgata.東方阿閦仏。
三、甘露王如来 Amṛtarāja-tathāgata.西方阿弥陀仏。
四、広博身如来 Vipulakāya-tathāgata.中央大日仏。
五、離怖畏如来 Abhayaṃkara-tathāgata.北方釈迦牟尼仏。
という密教の五智如来のことである。
『施諸餓鬼飲食及水法』に「行者もしよく此の如くために五如来の名を称せば(略)よく一切の餓鬼等をして無量の罪滅し、無量の福生ぜしめ、妙色広博をえ、無怖畏をえ所得の飲食変じて甘露美妙の食となり、速に苦身をはなれて天浄土に生ぜん」とあるように、密教諸宗に於ては、施餓鬼会の本尊ととしてまつる。
日蓮宗では、古くは、草山元政が、中国天台宗の遵式がつくった「施餓鬼法」に準拠して「施餓鬼法会議」を編んでいるが、その中では諸宗と同じく五如来を勧請している。
已来、この法式はひろく宗内に流布しているが、昭和二七年(一九五二)に制定された『宗定日蓮宗法要式』では、「起原にこだわらず、より本化的に改める」という方針によって「帰依」「立幡・灑水・焼香」「施餓鬼陀羅尼」などとともに、五如来を除いている。
《『広説仏教語大辞典』「五如来」の項》