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五大部

ごだいぶ #432

五大部

ごだいぶ

五種の大部のこと。
(1)大乗経典における五種の大部の経をいう。 五部大乗経ともいう。 般若部・宝積部・大集部・華厳部・涅槃部の五。
(2)全大乗経典を五種の大部に分類したもの。 華厳部・方等部・般若部・法華部・涅槃部の五。 台の五時の教判に基づき立てた分類で、明智旭の『閲蔵知津』(えつぞうちしん)中に出づ。 『大日本縮刷大蔵経』は主としてこの分類に依って諸経典を摂している。
(3)日蓮聖人遺文の中で重要な五篇の遺文をいう。 『立正安国論』『開目抄』『観心本尊抄』『撰時抄』『報恩抄』の五つ。 この中『立正安国論』は諫文であるから他の著述と同一に見るべきではないとして、この書を除き『守護国家論』を加えて五大部とする説、あるいは『報恩抄』を除いて『守護国家論』を加えて五大部とする等の説がある。
三大部といい五大部といい、これは元来天台宗の三大部(『法華玄義』『法華文句』『摩訶止観』)、五大部(三大部に『涅槃経疏』『浄名経疏』の二つを加えたもの)等の名に由来したもので、聖人の遺文中から三大部五大部を選び、それを最も重要なる遺文として尊重するようになったのである。
《『遺文辞典』教学篇「五大部」の項、『日蓮辞典』「五大部」の項》

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