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涅槃経疏

ねはんぎょうしょ #3978

涅槃経疏

ねはんぎょうしょ

慧厳・慧観・謝霊運などが修訂した南本涅槃経に、隋の章安大師灌頂(かんじよう)(五六一-六三二)が注釈した書。
大般涅槃経疏』または『南本涅槃経疏』ともいう。
後に妙楽大師湛然が再治している。
そのほか『涅槃経』の注釈書は、武帝の勅によって撰した宝亮の『大般涅槃経集解』七一巻があり、涅槃経研究の多くの学僧の見解が記されている。
慧遠は『大般涅槃経義記』一〇巻を著した。
唯一の北本涅槃経の注釈書である。
また吉蔵は『涅槃経遊意』一巻を伝えている。
しかし後世、涅槃経理解の指南とされてきたのは、灌頂釈の『涅槃経疏』である。
灌頂は天台の弟子で、師説の法華経中心の立場から『涅槃経』を注釈している。
唐宋代を通じ、天台宗の学僧が灌頂の経疏によって研究を盛んにした。
日蓮聖人は天台・伝教の系譜を継ぐ涅槃経観で、捃拾教(くんじゆうきよう)流通分として法華経を補完する役割とし、また弘経者としての聖人の実践を支えた経典であった。
その経疏、灌頂の注釈書は、とくに聖人の弘経実践に多くの示唆を与え、しばしば引用するところで、経文とともに経疏の影響も少なくない。
「寧喪身命、不匿者、身軽法重、死身弘法」への憑依や「主師親の三徳」の概念も、これに依拠している。
《『遺文辞典』歴史篇「涅槃経疏」の項、『大蔵経全解説大事典』「一七六七・大般涅槃経疏」「一七六八・涅槃経遊意」の項、『仏書解説大辞典』「大般涅槃経疏」の項》

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