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社会教育

しゃかいきょういく #4270

社会教育

しゃかいきょういく

社会教育法によれば、社会教育とは「学校育法(昭和二二年法律第二六号)に基き、学校の育課程として行われる育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な育活動(体育及びレクリエーションの活動を含む)をいう」と定義されている。
社会教育が行われる形態としては、少年団、青年団、婦人会、PTA等各種の教育的グループなどあるが、そうした団体活動と共に、施設による活動も重要をもっている。 社会教育施設としては公民館、図書館がある。 公民館は「社会教育法」に「市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教育の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること目的とする」とされており、図書館法では図書館は「図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保存して、一般公衆の利用に供し、その養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設で、地方公共団体、日本赤十字社又は民法第三四条の法人が設置するものをいう」。
日本では社会教育という語は明治一〇年代にすでに見られ、山名次郎著『社会教育論』(一八九二)、佐藤善次郎著『最近社会教育法』(一八九九)などの書名によって伺われる。 しかし色々な変遷を経て、第一次世界大戦後、社会思想・社会運動・社会問題・社会科学など「社会」という言葉が盛んとなり、大正九年(一九二〇)には文部省官制に社会教育の語が掲げられ、以来「社会教育」という用語は今日に及んでいる。
社会教育活動は事業・施設・組織等を通して、広く行われ、第二次世界大戦前、戦中に於ては「国家総動員」「一億一心」などの呼びかけにより、官僚的指導は強化され、軍国主義的な方向に集中され、民衆の自主的な学習と思考は影をひそめ、社会教育といえば、国家主義的、軍国主義的な教化運動視され、半官半民の行を意味するかの如き状態となった。 しかし戦後においては、民主主義的な社会変革と共に、民衆の自由は拡大され成人、青年、婦人等を中心とした自主的な社会教育活動が盛んとなり、施設の面からみれば公民館、図書館、博物館、体育施設等の開発充実が進み、集団的な組織活動としては、それらの施設を活用することによって研究会、講演会、講習会、展示会等があり、学校等を通して婦人学級、育学級等が開かれ、集団的学習が広く一般的養を高めている。
団体を主体にしてみれば、各種の婦人会、PTA、文化団体等により、多様な小集団があり、そのサークル的活動によって、文化的養、職的な実技、様々な学習活動、表現活動、鑑賞活動が行われている。 こうした社会教育は一般的には成人育といわれている。
最近はマスコミュニケーションによる社会教育の場が重要視されているといえよう。 とくにラジオやテレビの集団視聴の方法或は特定の映画を見て討議するフィルム・フォーラムの方式は広く取入れられている。 幼稚園育の放送育の場にも母と子との同視聴による母親学習の方法がある。
青年育は、高成長時代には、若年労動力の需要の増大、地域開発による工場の進出等各種の建設の進行と共に、青年の離村離農の現象となり、地域青年団や青年学級は衰微したが、その間「青年の」などの建設により、職業育や公民育への発展が都道府県や市町村によって試行されて各種の青年学習が行われている。
宗教界においても、信徒或は不特定集団の中に、社会教育的方式を導入し「化」の実効を挙げる方向をとっている。 殊に新興宗教に於ては顕著である。 視聴覚方式の活用、法座方式の集団指導などは着目すべきである。
日本の近代的な社会教育の歴史はまだ浅い、民衆の自主的な学習活動としての社会教育が様々な団体、施設、組織等を通して、それが人間の生涯育につらなるものとして、今後の発展が求められるのである。

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