二聖二天
二聖二天
にしょうにてん
『法華経』陀羅尼品において、『法華経』を受持する者を守護することを誓い陀羅尼咒を説いた薬王菩薩・勇施菩薩を二聖といい、毘沙門天王・持国天王を二天という。
仏が『法華経』の一四句偈でも読誦解義し修行する功徳の甚大であることを説かれたのに対し、薬王菩薩が四三句の陀羅尼咒を説法者に与えてこれを守護することを誓い、次に勇施菩薩は諸の悪鬼が法華経受持の者を害することができないようにすると誓って一三句の呪を説いた。
次に毘沙門天王が六句の呪を説いて法師を擁護し、百由旬の間にも衰患無からしめんと誓い、更に持国天王は九句の呪を説いて、これは四二億諸仏の所説であるから法師を害する者は多くの諸仏を害することになると説いた。
陀羅尼品ではこの後、十羅刹女と鬼子母神が同じように行者擁護の呪を説いており、これを総称して五番善神という。
これは日蓮聖人の忍難の弘通活動にとって大きな精神的力となったもので、『祈祷鈔』(定六七九頁)、『祈祷経言上』(定二〇九三-四頁)に法華守護の善神として示されており、修法もこの誓願を依り処として発展したものである。
《『遺文辞典』歴史篇「二聖」「二天」の項、『日蓮辞典』「二聖二天」の項》