妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

玉沢手鑑草稿

たまざわてかがみそうこう #4091

玉沢手鑑草稿

たまざわてかがみそうこう

玉沢妙法華寺三三世日通(境持院)(一七〇二-七六)著。
同寺の縁由を諸記録によって編纂したもので、恐らく日通晩年の筆録であろう。
日昭門流の所伝は本書が第一とされ、また近世初頭の同門流、身延門流の幕府への接近の背景を知る好資料でもある。
所伝によればこの手鑑は五冊として版行される予定であったものが、焼失してしまい、この草稿だけが残ったという。
日通は元禄一五年(一七〇二)下総取郡(現・取市)神崎村の生れで、一四歳の中村檀林に入り二六年間学び、宝暦六年(一七五六)五五歳のに貫主となった。妙法華寺に一四年在住し、多くの宗門史蹟を世に遺した。
本書の他に『祖書目録』『祖書証義論』『本化血脈図解』等が伝えられる。
写本は妙法華寺塔頭の覚林院二四世日鎮(境本)文政五年(一八二二)筆のものが伝えられる。
日鎮の写本は一冊を乾坤の二冊とし、書写に当っては日麑勇猛)が真翰と校合したといい、狩野紙を使用している。
内容は六老僧の次第、妙法華寺の由来、足利尊氏、今川氏、徳川諸公の朱状が収められている。
また伽藍の様相、什物目録と奉納願主、棟札銘文、妙法華寺の年中行事、同山歴代(日蓮聖人から日通まで)、山内山外の塔頭末寺等が詳細に記されている。
なお本書は『宗全』一九巻に収められている。

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