法華気質
法華気質
ほっけかたぎ
古来、法華経の信者には他にみられない特有の精神状況があるといわれ、それを法華気質と称した。
布教とは説得という手段によって、相手の信念や生活的、社会的態度まで変容させるという目的をもつのであるが、日蓮聖人の信仰を受持し、確信し、実践するうちに、特有の気風を持つにいたるのは当然であろう。
そして法華教団、日蓮教団全体の中に、この特有の気風がみられるようになっていった。
法華経の全文、ことごとくが仏体仏意であるとの信念、不惜身命をもって広布へ奮い立つ覚悟、不受余経の純信、さらに受難法悦の生活など、これらはまさしく日蓮聖人特有の心情行動であった。
これが日蓮聖人滅後の門徒にいろいろな色着けをしながら推移していった。
徳川未期の川柳に「能(よ)い口が有れば宗旨が気に入らず」「弥陀釈迦の違いが不縁の元となり」などとあるが、この頃までに培われた教団特有の気風なるものの実情を、伺い知ることができよう。
法華堅気ともいう。