妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

不惜身命

ふしゃくしんみょう #293

不惜身命

ふしゃくしんみょう

身命を惜しまずと訓む。 法華経譬喩品の偈文。
命にまさる財はないが、その至尊の生命をも投げだして法のために生きる至極の信仰を勧奨することば。
同文は勧持品にもあり、また同品に「我不愛身命但惜無上道」(我れ身命を愛せず ただ無上道を惜しむ)、提婆品に「不惜躯命」、寿量品に「不自惜身命」などと同意の諸文がある。
法は重く身は軽い。章安灌頂著『大般涅槃経疏 卷第十二』に「身軽法重死身弘法」とあり、日蓮聖人は、『法蓮鈔』で「章安大師云 寧喪身命不匿教者身軽法重死身弘法等[云云]」(定九五二頁)と、引用されている。 身を捨てても法を弘めよとのの遺誡で、日蓮聖人の一生は法華経の色読・法華経の行者であったから、不惜身命・死身弘法を重視し実践された。 「命を大乗の流布に替へ」(定一一八頁)「いたづらに曠野にすてん身を、同は一乗法華のかたになげて」(定四五九頁)等と殉教の決意を述べられる。
《『遺文辞典』教学篇「不惜身命」「身軽法重死身弘法」の項、『日蓮辞典』『岩波仏教辞典』「不惜身命」の項》

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