法華坐鋪談義・法華座敷談義
法華坐鋪談義・法華座敷談義
ほっけざほだんぎ
霊鷲日審(一五九九-一六六六)が京都立本寺の二〇世として在職中、さるかたから信心が強盛になるようなことを書いてほしいと頼まれ、承応二年(一六五三)閏六月二八日に著作したのがこの一冊である。
この書の形態は平仮名交り絵入り。
その内容は、南岳大師の無常偈に始まり、十界の善悪因果、六道の迷、四聖の悟りのことを述べ、三道流転三徳解脱の旨を心得べきを示し、特に仏者は臨終を肝心とすべきを説いている。
このことは当時一般に来世に対する信仰が薄らいだことに思いをいたしたからだろうといわれる。
尚、日審が大村(長崎県大村市)の本経寺に布教滞留中に著作したものが「法華座敷談義」といわれているが、これは坐鋪談義と同一かまたは同類のものであろうと想像される。
因みに日審の説法は生涯を通じて二万回、その受法又は受化者は九万人、図した曼荼羅は十万余幅といわれる。
巡教は全国に及んだ。