木画二像・木絵二像
木画二像・木絵二像
もくえにぞう
木像・画像の仏像のこと。
仏を顕現するには彫刻と絵画の二種の方法がある。
ただし開眼して入魂しなければただの紙木である。
日蓮聖人はこの木絵二像の仏の開眼について重要視し、一念三千の妙理をもって法華経の開眼を力説するのである。
『木絵二像開眼之事』(定七九一-四頁)には、木絵の二像は三十二相のうち梵音声を欠き、また心法を欠いている。
この像の前に法華経を置けば、法華経の文字は仏の梵音声であり、また仏の意であるから、色心共に具して生身の仏となると述べ、『観心本尊抄』では、木絵二像の本尊について、一念三千草木成仏論から、本尊義は法華に限るとし、「草木の上に色心の因果を置かずんば、木画の像を本尊に恃み奉ること無益也」(定七〇三頁)と断定している。
木絵二像が本尊となるための絶対条件を法華経の極理に見出しているのである。
《『遺文辞典』教学篇「木画二像・木絵二像」・歴史編「木絵二像開眼之事」の項、『日蓮辞典』「木絵二像」の項》