普明如来
普明如来
ふみょうにょらい
法華経五百品弟子受記品において阿若憍陳如等の五〇〇人の大阿羅漢及び余の七〇〇人の大阿羅漢が成仏の記別の時に与えられた名。
五百弟子受記品の経文には、「心之所念。告摩訶迦葉。是千二百阿羅漢。我今当現前。次第与授。阿耨多羅三藐三菩提記。於此衆中。我大弟子。憍陳如比丘。当供養六万二千億仏。然後得成為仏。号曰普明如来。応供。正徧知。明行足。善逝。世間解。無上士。調御丈夫。天人師。仏。世尊。」とあり、以下五百の阿羅漢(優楼頻螺迦葉。伽耶迦葉。那提迦葉。迦留陀夷。優陀夷。阿兔楼駄。離婆多。劫賓那。薄拘羅。周陀莎伽陀等)一切声聞に授記される。
聖人は『法華題目鈔』に「鈍根第一の須利槃特は智慧もなく悟もなし。只一念の信ありて普明如来と成給ふ」(定三九二頁)と記され、『上野殿御返事』(定九八七-八頁)、『時光殿御返事』(定一五三一頁)、『新池殿御返事』(定一六四〇頁)、『窪尼御前御返事』(定一七五三頁)には、阿那律が過去の功徳によって普明如来となると述べられている。
また『祈祷鈔』では、爾前経で焦種として排斥された二乗が『法華経』において授記を蒙ったことを述べ「今の華光如来・名相如来・普明如来なんどならせ給ひたる事はおもはざる外の幸なり」(定六六八頁)と記されている。