一体三宝
一体三宝
いったいさんぼう
仏宝と法宝と僧宝の三宝がその体一にして、三宝一々にそれぞれみなこの三の義があるということ。
三宝とは仏教を構成する三つの大切な要素、悟りを開いた仏と、その教法と、それを奉ずる僧伽とを宝にたとえたもので、日蓮宗では久遠実成の本仏釈尊を仏宝とし、本因本果の本法南無妙法蓮華経を法宝とし、本化地涌の菩薩、即ち日蓮聖人とその門下を僧宝とする。
この三宝を一体とみる論は近世の観心宗学の中で盛んに主張され無作三身論、法界円仏論、五大為体論等から「本門常住一体三宝」説が宗義の根本として展開されるようになった。
一妙日導(一七二四-八九)は『祖書綱要』の中で「本化付嘱の法体また是常住一体の三宝なり。
(略)本門の釈尊の法華経と我等との三全体不思議の一法となるを寿量品の観心となす」(一巻三二頁)と述べ、その思想の基盤としているほどである。
《『遺文辞典』教学篇「一体三宝」「三宝一体」の項》