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尊契

そんげい #1860

尊契

そんげい

(一四七四-)
天台宗三井園城寺勧学院の学匠。
三井北林の住持で、三井無師会で著名な心院日珖(一五三二-九八)、常光院日諦(一五〇四-八五)らに学を義したと伝えられる。
日珖は一七歳のとき、三井勧学院の宥尊に倶舎唯識等を学び、台学を尊契に受けている(『本化別頭仏祖統紀』三九三頁)。
もしこのことが実であれば、尊契は七五歳(文一七年)であり、この頃まで健在であったといえる。
尊契の著書は『天台書籍綜合目録』によれば、明応九年(一五〇〇)四月二日『法華経尊契抄第二』一巻を著し、また『法華文句』を述し、日諦の筆記せるものが六冊あったという。
同じく『文句』を享禄四年(一五三一二月二四日より義したものが一巻伝承されている。
その他にも尊契の講じた『倶舎論頌疏鈔』二八巻一四冊があり、天文元年一二月六日には、勧学院尊契権大僧都の階位で、三井南院の景政に『諸尊受法記』一巻を授けている。
以上のことからも、尊契が当の著名な学匠であったことが窺える。
三光無師会で行われた『法華文句』の講述では、妙楽の『文句記』を始め『輔正記』(道暹)、『補注』(従義)等がその補助となっているが、そのほかに「尊契御義」あるいは「三井談義」等の語が見られる(『文句無師』)。
そのことは、三師が三井系の台学の影響を受けたことを物語るものであり、尊契の占める地位は大きかったものと推測される。

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