妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

宗教要解

しゅうきょうようげ #1726

宗教要解

しゅうきょうようげ

一二巻。 智朗日賢(一七三五-一八一六)述。
頂妙寺二九世日賢が文化元年(一八〇四)頃、武州一ノ江妙勝寺隠棲中に著作した義書。
刊行は明治三〇年(一八九七)である。
内容は本宗と他宗との今昔権実を細かく判定して論じたもので、主題は円体同異の究明にある。
近世前期から中期にかけて本宗教学界は浄土宗並びに脱宗者との権実論争が盛んであった。 浄土の乗誉・了海らは本宗の唱題成仏を否定して弥陀本仏論を展開し激しい批難を浴びせてきた。 これらに対し本宗の中心になって他宗と対決し権実を峻別して論破したのが了義日達で、智朗日賢はこの日達の弟子で教学面を継承し、日達亡き後、中村檀林宗学者として活躍した。 そして浄土宗の定月と権実論争を行っている。
この本宗と浄土宗との論争の過程から生れた論家の教学書の一つがこの『宗教要解』で、その論目だけを列記すると「別理生法」「別向観相」「教証二道」「二円諦理」「相待絶待止観」「次第不次第止観」「浄名三種三観」「今昔破会」「仏慧同異」「法華般若異名」「法華般若互摂入」「観行広略」「法相同」「領知付財」「三麁一妙四麁一妙」「迹門諸経有同有異」「部与奪」その他、全三三項目一二巻である。

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