三帖和讃
三帖和讃
さんじょうわさん
『浄土和讃』『浄土高僧和讃』『正像末法和讃』の三帖を総称していう。
親鸞の著。
和讃とは和語で仏・菩薩・祖師あるいは教法などを讃嘆した歌の一種。
親鸞の和讃はすべて、七・五調で一二音を一句とし、四句をもって一首とする法文歌の形式で、連作されている場合が多い。
これは和讃史上、特殊な形式に属す。
『三帖和讃』は親鸞が教法を聴受し仏聴を讃歎する心情を簡単に表現したもので、真宗の根本義がわかりやすく作成されている。
その中『浄土和讃』は五篇の和讃を収めているが、浄土三部経の和讃が本体をなし、三経の和讃の中では大経和讃が中心となっている。
『浄土高僧和讃』は真宗伝統の七高僧の和讃で、各祖の行徳を讃えている。
最後の『正像末法和讃』は仏滅後、正像末の三時を経て、釈尊の遺教が衰えるという史観から、末法の今日の時機としては、弥陀の本願を信じ、念仏往生すべきことを勧めている。
親鸞の直筆と門弟真仏書写とでなる国宝三冊が三重県津市専修寺に蔵。
《『親鸞辞典』(東京堂出版)「三帖和讃」の項》