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多念義

たねんぎ #1299

多念義

たねんぎ

浄土宗における宗義上の一主張で、一念義(安心派と起行派とあり、安心派の張本たる成覚房幸西=一二一〇-=の主義で、極楽往生は一遍の念仏で十分とする)に対して、法然源空=一一三三-一二一二)の高弟隆寛が唱えた。
多念義とは称名念仏を多く唱えることにより往生を決すということである。
またこの派を起行派とも長楽寺流ともいう。
多念義は一念十念の往生を否定するのでなく、一遍の後、数遍の念仏は必要とせずという一念義に隆寛側が反対して立てたのである。
この諍を期に幸西側は敗退し、隆寛側は鎌倉代の末まで栄えた。
しかし隆寛の弟子達、敬日(きようにち)・慈心に至り法然の義より離脱しその後は急激に衰退した。
日蓮聖人遺文中『一代五時図』に「法然―第一弟子長楽寺(多念)隆寛―南無房一切鎌倉の人人」(定二二八七頁)と見られる。
《『遺文辞典』学篇「多念」の項》

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