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塔外付嘱

とうげふぞく #1259

塔外付嘱

とうげふぞく

多宝塔の外で行われた付嘱嘱累品で一切大衆に対し法華経一部及び余の深法を付嘱する、総付嘱をいう。
多宝塔が在座する霊山虚空会は宝塔品第一一から嘱累品第二二までであるから、嘱累品も神力品と同じ塔中付嘱のように思えるが、これを塔外付嘱と呼んだ理由は、『御義口伝嘱累品三箇大事の第一「従法座起」の解説に明らかである。
経文に「爾のに釈迦牟尼法座より起って」とある「起」の字に注目して「起とは塔中の座を起て、塔外の儀式也」(定二六八七頁)という。
法華文句』には嘱累品を塔外付嘱とする明文はないが、遺文では『曽谷入道殿許御書』の「釈尊、然後(そののち)、正像二千年の衆生のために、宝塔より出て虚空に住立し、右の手を以て文殊・観音・梵帝・日月・四天等の頂を摩で、是の如く三反して法華経の要よりの外の広略二門並に前後の一代の一切経を此等の大士に付属す」(定九〇四頁)の文と、『日女御前御返事』に「属累品の御心は、仏虚空に立給て」(定一五〇八頁)云云の文との二ヵ所に塔外付嘱とされる意味が見える。
《『遺文辞典』教学篇「塔外の儀式」「塔中付嘱(たっちゅうふぞく)」の項》

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