十羅刹女【修法】
十羅刹女【修法】
じゅうらせつにょ
法華経陀羅尼品に出てくる十種の羅刹女(鬼神)のこと。
また十女ともいう。
鬼子母神ならびにその子および眷属と共に、法華経を修する者を守護すると仏前において誓った法華守護の善神である。
藍婆・毘藍婆・曲歯・華歯・黒歯・多髪・無厭足・持瓔珞・皐諦・奪一切衆生精気、の一〇種をいう。
『日女御前御返事』には、「(略)十羅刹女と申すは十人の大鬼神女、四天下の一切の鬼神の母なり。
又十羅刹女の母あり、鬼子母神是也。
(略)此十羅刹女は上品の鬼神として精気を食す。
疫病の大鬼神なり。
鬼神に二あり。
一には善鬼、二には悪鬼なり。
善鬼は法華経の怨(だあ)を食す。
悪鬼は法華経の行者を食す」(定一五一○頁)とされている。
なお、十羅刹女本心咒というものがあり、『法華験家訓蒙』巻之四に「日本新蔵を閲するに餘函の第二に出たり」として、次の如くある。
「唵怛姪他唵伊致明㆒ 伊致明底明㆓ 盧弭盧弭㆔ 薩駄訶薩駄訶㆕ 薩婆皥婆訶(新蔵婆を波に作る)」更に同書によれば、十女それぞれの咒を記してある。
《『遺文辞典』歴史篇「十羅刹女」の項、『日蓮辞典』「十羅刹女」の項、『岩波仏教辞典』「羅刹」の項》