べつじいしゅ
四意趣の一。
略して別時意、また時節意趣ともいう。
意趣とは言わんとする意向のことで、言説・教説の本来言わんとすることの成就は、即時にではなく別の時節にあることをいう。
即ち利益がすぐには得られずにのちの別時になって利益が得られる場合、すぐにでも得られるかのように説くことをいう。(無著『摂大乗論』と世親『摂大乗論釈』の四意趣中の第二・別時意の解説にある)
日蓮聖人は『守護国家論』に爾前諸経を指して「成仏・往生倶に法華経の如き往生にあらず。皆別時意趣の往生・成仏也」(定一一〇頁)と述べている。
《『遺文辞典』教学篇「別時意趣」の項》