八斎戒
八斎戒
はっさいかい
八関斎戒ともいい、八戒、斎戒とも略称。
在家の信者が一定の日に、出家者の戒の一部分を守り、その日一日は持戒を期し、特に厳格な禁欲生活・宗教生活を行うもので、その戒目は八ヵ条より成る。
(1)不殺生(生物を殺さない)、(2)不偸(盗みをしない)、(3)不婬(性交をしない)、(4)不妄語(嘘をつかない)、(5)不飲酒(酒を飲まない)等の五戒の外に、(6)不非時食(午後は食物を食べない)、(7)離歌舞観聴香油塗身(歌や舞を観賞したり化粧等をしない)、(8)離高広大床(高くゆったりした床に寝ない)。
以上の八つを守り、宗教的境地に少しでも近づこうと努めるもので、即ち仏道に近づき住する意をもってこの戒を近住律義といい、その行者を近住ともいう。
八斎戒を行ずる一定の日とは、布薩日(一定地域に住する僧が半月毎、つまり一五日と三〇日に自己反省や罪の告白懺悔を行うこと)に因み、在家では八日、一四日、一五日、二三日、二九日、三〇日の六日間を持戒日と定め、また、その日を六斎日とも呼んでいる。
《『遺文辞典』教学篇「八斎戒」の項》