妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

信力

しんりき #628

信力

しんりき

確固たる信仰心をいい、三力(法力・仏力信力)の一つ。
何ものにも動じない強い信仰信念を力として表現した言葉。
仏道の成就は三力の和合するところにあるとされるが、この中で法力と仏力は妙法蓮華経及び久遠本仏として常に存在しており、残る必要条件は衆生の信力のみである。 そこで日蓮聖人は衆生の成仏に関し「仏道に入る根本は信をもて本となす」(『法華題目鈔』定三九二頁)「信の一字を以て詮となす」(『四信五品鈔』定一二九六頁)と諭し、門弟檀越に対し「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(『四条金吾殿御返』定一六八五頁)と励ましている。 ここにいう信とは、成仏の成否にかかわる信であり、従ってそれは、これも信じあれも信じるといった安易なものではなく、唯一心にこれをこそ信じ受持するという、決意の上に立つ絶対の信である。 それ故に力として信力と表現するのである。
《『遺文辞典』教学篇「信力」の項》

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