妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

霊膳

れいぜん #5188

霊膳

れいぜん

前・霊前に供える膳部で仏具ではなく、用語。
真俗仏事編「人界の食は、余趣にいたらず、故に七七の内は霊供を供えて亡魂をたすくべし」(『洞上行持軌範』中巻)は前に供える膳。
「法華経法師品」等は「肴膳」といって供養の一種に数え、『宗定法要式』では霊前献供の作法を教示して、特に葬祭の時焼香一烓、中啓を胸襟に挿し、飯・汁・平・壺の順に器の蓋を取って膳の端に置き、箸を持って汁・平・壺・漬物の順にそれぞれ飯の椀に一箸ずつ移し取る型を行い、箸を飯の中央に立て、膳を両手にささげ香煙にかざし戴いて霊前に供え、起立合掌して献供の文「通別の菩薩も未だ円教の極味を知らず、今経寿量の筵に来って始めて種智還年の上食に遇う。経に曰く常以二食一者法喜食二者禅悦食」(五百弟子授記品)又は「三乗ノ教法ハ五道流転ノ貧苦ヲ救ヒ、一乗ノ理味ハ二種生死ノ艱難ヲ滅ス。経ニ曰ク某甚大富具設諸肴膳ト」と唱える。
但し箸を立てるのは新寂以外は行わない。
献供の場合もその作法は同じであるが、不浄をさけるために、奉書もしくは白布で作った覆面瓠(マスク)をするか、口に浄紙をはさむべきである。
《『宗定日蓮宗法要式』、『身延山法要式得意』》

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