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通力

つうりき #4954

通力

つうりき

神通または業通の力用をいう。
通力には四種あり、(一)性得通―生れながらに得ている業通、(二)報得通―天上に生れて果報により得る通力、(三)修得通―修行により得る通力、(四)発得通―中道実相を悟って得る妙通である。
また六神通とは(一)天眼通、(二)天耳通、(三)神足通または如意神通、(四)他心通、(五)宿命通、(六)漏尽通をいう。
この中の眼宿命漏尽の三通を三明ともいう。
古来、六神通または三明六通と称して、見えない世界を見聞する力を得るか否かが悟りを開くための必須条件となっていたが、『見宝塔品』には「恒沙の衆生をして阿羅漢を得六神通を具せしめん(略)未だ難しとせず、我が滅後に於て(法華経の)経典を奉持せん是れ則ち難しとす」とあって、通力の獲得よりも『法華経』の信受を勧めている。
日蓮聖人も『神力品』の「諸仏救世者住於大神通為悦衆生故現無量神力」の経文に拠り、個人の通力を排され、「法華経の六難九易を弁ふれば一切経よまざるにしたがうべし」(『開目抄』定五八九頁)と示されている。
《『遺文辞典』教学篇「神通力」「通力」の項》

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