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祈祷の冥顕

きとうのみょうけん #4278

祈祷の冥顕

きとうのみょうけん

祈祷には顕祈と冥祈の二種がある。
また祈祷の結果、所願の成就の現れ方に二種あって顕応と冥応とする。
従って顕祈顕応・顕祈冥応・冥祈顕応・冥祈冥応の四種となる。
『道妙禅門御書』(定一二五六頁)に祈祷に四種あるが「只肝要は、此の経を信心致し給い候はば現当所願満足有る可く候、法華経第三に云く“魔及び魔民ありと雖も皆仏法を護る”第七に云く“病即ち消滅して不老不死ならん”との金言疑うべからず」とあり、『撰時抄』には「霊山浄土の教主釈尊・宝浄世界の多宝仏・十方分身の諸仏・地涌千界の菩薩等、梵釈・日月、四天王等、冥に加し顕に助け給はずば、一一日も安穏なるべしや」(定一〇六一頁)と示されている。
祈祷の四種とは、
(1)顕祈顕応=現在に精励して祈祷を行い、現前にその利益を得ること、つまり、いかなる願いであっても、三大秘法の御本尊を信じ自行化他信心をすることが所願満足であり、幸福への道であるという意である。
(2)顕祈冥応=玄義第六の文、顕(あらわ)に祈りて冥々(みようみよう)のがこれに応じ、利益を得ることをいう。
衆生が御本尊に祈るとき、その信力・行力により御本尊の仏力法力に感応して冥々のうちに利益を得るの意である。
(3)冥祈顕応=冥々のうちの祈りに対し、現前に利益を得ること、衆生が御本尊に唱題祈願するとき、その祈りの強弱や宿命の浅深によって、その祈りと功徳の現れ方が違ってくるが、水の流れるような純粋の信心には、いざというときに厳然と功徳が現れてくる意である。
(4)冥祈冥応=冥とは顕に対する語で、深遠で目に見えないこと、冥々のうちの祈りに対し、が応じ利益することも冥々にあることをいう。
《『道妙禅門御書』、『撰時抄』、『祈祷経の事』『宗全』第一巻、『加持病患祈祷肝文抄』》

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