法仏一体
法仏一体
ほうぶついったい
法と仏に優劣傍正を論せず一体無別とみる説。
人法一体ともいう。
古来仏教では法(理法・教法の二義があるが仏に対する時は理法の意が強い)と仏(悟りを開いた仏陀、法に対する時は三身観のうち報身・応身をさす)を対峙させ同異を論ずることを重要な教学的課題としてきた。
日蓮宗でも特に本尊論争の中でこの法仏勝劣・一体の義が盛んに論ぜられている。
この本尊論に限って法仏一体論をみると、日蓮聖人の遺文からは法本尊と仏本尊の両様の見方ができ、心性日遠や観如日透らは法勝仏劣から法本尊を強調し、一妙日導・優陀那日輝らは法仏一体の仏本尊を説く。
ただ法仏一体とは単純な一体ではなく、一往・再往、教観二門、始覚本覚等に約し重々に論ぜられている。
この日蓮宗の法仏一体論を完成したのは日輝で、彼は法仏二而不二の上で仏を主とする。
しかし彼の仏とは法身に近いところに問題があろう。