法仏勝劣
法仏勝劣
ほうぶつしょうれつ
法と仏を相対させそこに勝劣を論ずること。
「法」とは梵語dharma(ダルマ)の漢訳。
大きくは真理(理法)、教説(教法)の二義がある。
「仏」とは仏陀、悟りを開いた人のこと。
特に教主釈尊をさす。
法仏勝劣とは人法勝劣の語と同義である。
勝劣とはどちらを重んずるかということであり、傍正、本末等と同類の価値判断である。
これに対して法仏に勝劣をみずに不二一致を説くのを法仏一体(人法一如)等とよぶ。
日蓮宗では法本尊か仏本尊かの本尊論争で法仏勝劣が盛んに論義された。
特に法仏を能・所の範疇で勝劣を判ずることが多い。
法は能生、仏は所生にして法勝仏劣、これは法に依って仏が生れるという見方。
逆に仏は能生、法は所生にして仏勝法劣、これは仏が説くことによって法が生れるとみる。
以上の如く法仏に勝劣をみるのは「法」の概念の相違に基因し、立場によって両説が成立つ。