妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

星下りの弁

ほしくだりのべん #3228

星下りの弁

ほしくだりのべん

繰り弁の一つ。
文永八年(一二七一)九月一二日、竜口法難を免れた日蓮聖人は、初めの罪名の如く佐渡流罪となり、依智にある佐渡の国守北条宣時の代官・本間六郎左衛門重連の館に御預けの身となる。
翌一三日夜その館で、聖人明星天子と対面する奇瑞の情景を語った弁。
一般に文八と呼ばれる一連一三話中の一つで、独特の所作が伝えられている。
本弁は一三日の明月の夜、聖人が重連の館の庭にある梅の木の下に立ち、明月に向い合掌する。
警護の役人は恐れおののくが、聖人は泰然として法華経を読誦する。
「いかに月天子」と、何故に法華経の行者を守護しないのかと、諸経諸論の名文を以って責める。
するとこれに応えるが如く、はかき曇り大風が吹いてただならぬ景色となる。
やがて黒雲を分けて降ってきた星は、明星天子の姿となって現れ、聖人を合掌してこれより後の守護を約束する。
という内容で、梅の梢の明星天子と、木の下の聖人との対面を通して、天地のあらゆる存在から守護された、聖人の偉徳の一端を語る弁である。

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