日麑(勇猛院)
日麑(勇猛院)
にちげい
(一七五七-一八二四)
字は恵亮、勇猛院(ゆうみょういん)と号した。
紀伊感応寺第一八世。宗門史家、遺文の書誌的研究につくす。
その著『祖書編輯考』(版本)は、行学院日朝、弘経寺日健、一如院日重、本行院日奥ら先学の六老僧による録内御書一周忌成立説に対する部分的な疑義を支持し、それを一〇の疑義にまとめ否定、また録外御書についても一〇の疑義を提起して否定するなど、録内、録外の成立について鋭い考察を加えたものである。
文政三年に記した『祖書考正義』(稲田海素『日蓮聖人御遺文対照記』に収録)も三二の遺文を取上げ、その真偽・対告・系年について考察するなど、遺文の書誌的研究につくした。
また『龍華年譜同備考』(天保一二年刊)、『法華宗門諸聖略日表』(明治一七年刊)、『妙宗先哲本尊鑑』等の宗門史書を著したほか、『金玉集』『賢王護法論』『三経正字判義』『祖書故事未考』等の著書がある。
《『日本仏教人名辞典』「日麑」の項》