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日深(常在院)

にちじん #2793

日深(常在院)

にちじん

(一七〇三-四三)
江戸中期の宗学者。
字は観如、常在院と号す。
浪花の人で中村檀林に学ぶこと前後二〇年、後に京都鷹ヶ峰檀林の八七世化主となったが、平生病弱でついに元政を慕って瑞光寺平楽庵に退隠した。
以後著述に従し、寛保三年、四一歳で入寂している。
代表的著作に『峨眉集』二〇巻、その他『峨眉集羽翼』三巻、同『遺編』三巻、『如天甘露章』『玄義佩玦』等がある。
日蓮宗は天台学研究を主とする檀林教学の全盛期で、台の義科論題の考究にあけくれていた。日深はこの期の本宗台学の第一人者と目されている。
その『峨眉集』は従来の義科論目を集大成して異論を決裁し、義科的組織の中に宗学を組織せんとしたものである。
ただし九八項からなるその台教学の議論は日蓮宗学よりみれば台学心酔の弊は否めない。
師の勝れた台義学は本宗の檀林学に更に拍車をかけ、四明学の研究を展開させることとなるのである。
しかし、師の思想の基盤には草山の風を継ぐ摂受論、持戒論があり、宗学上ここに視点をあてて見直すことも必要なのであろう。
《『日本仏人名辞典』「日深」の項》

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