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日大直兼台当問答記

にちだいじっけんたいとうもんどうき #2537

日大直兼台当問答記

にちだいじっけんたいとうもんどうき

一巻。
『宗全』二巻所収。
貞治二年(一三六三)一二月二三日、日大と直兼が両日一夜にわたり天台宗と法華本門宗の立義の同・不同を法談したもので日大記、直兼加判の記録である。
また翌貞治三年正月二六日、日大は東坂本の直兼のを訪ね再法談した記録も合わせて載せている。
日大は日尊の高弟で一条猪熊上行院に住し、直兼は延文五年(一三六〇)山門惣探題に補せられ山門無双の学匠と称せられた人物である。
本記録の二の法談は重々の問答がかわされているが十番に集約することができるので『十番問答記』ともいわれる。
日大は直兼と台当の同異を論談したが特に富士門の義が山門の義とどのような同異があるかを見ようとしており、日大は山門の義を不当と断じても、この点に異なりのあることを認めて「得心の上は止め了ぬ」と質疑・反論することを止めている。
この中に中古天台口伝法門義が述べられ、東陽房忠尋の三帖の秘書を伝受したことをしるし、富士門流で論ぜられる方便品読不論の要点を述べて尊門の決議を述べ、尊門の義がもっとも神妙の義であると称賛されている。
直兼は自分は俊範より四代の法孫、恵心流の宗督であると誇っているが、日大も聖人は俊範より天台の法門を相伝されており、自分は日蓮―日興―日尊―日大と次第する当宗弘通の第四代、しかも聖人が相伝をうけた俊範法師の護摩堂において今また自分も相伝をうけたことはまことに宿習不思議不思議と感激している。

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