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放生会

ほうじょうえ #2310

放生会

ほうじょうえ

鳥類、魚介類を山野河海に解き放ち、生命を全うさせることによって善根を積もうとする法会で、『梵網経』『金光明経』等の所説に依る。
では天台大師が天台山の近くの海を、放生池(殺生禁断の処)と定め、漁師がとった魚類に対し、三帰戒を授け説法して、縁を結ばしめたことが、始まりであるといわれている。
又、我では、敏達天皇七年(五七八)に、天下に詔して、六斉日(四天王とその眷族の神将や鬼神が天下を迎拝して一切衆生の善悪の行為を視察する日のことで、八日、一四日、一五日、二三日、二九日、晦の六日間)には殺生を禁じ、その後、天武天皇五年(六七六)に至って、放生会を修する詔が下っていることなどからみると、この頃から、しばしば行なわれた法要であるといえる。
本宗でも、身延をはじめとする諸山で、かなり古くから行われてきているようであるが、優陀那日輝の著わした、『放生慈済法会』には、式次第及び式文を載せ、「法華経の功力によって、得脱の大果を得、法界万霊普く真如実際の浄池に遊ぶことを得ん」と嘆している。
そして、この式次第、式文は、そのまま毘尼薩台巌編『法華礼誦要文集』にも載せている。
なお、葬儀や追善法要の際に、喪主あるいは施主が、志す霊の菩提の為に、魚介類、鳥類などを放つことも放生会の一種である。
「三節放生」といって、(一)歳末、(二)夏安居の明ける日(八月一五日)、(三)父母の忌辰等には、放生の善根を施すことを勧めている。
《『広説仏教語大辞典』「放生會」の項、『新版教学辞典』『岩波辞典』「放生」の項》

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