施主
施主
せしゅ
一般には仏事を行うことを志しその中心となって僧侶に財施などを施す信者をいうが、不受不施でいう施主とは、法中(清僧)が内信者より供養を受ける時直接に受けては実の謗法となるので、法中と内信者の中間に立って内信者からの供物を受け形式的に自分自身の財施、即ち清浄施と転じて法中に供養する法立をいう。
これは妙覚寺法式第三条に「設い誘引の方便たりと雖も、直に謗法供養を受くべからざる事」とある、この「直に」に注目し、直接に供養を受けてはならぬという形式を定めた制度であり、この施主制は不受不施派組織の中核をなし、〈法中―施主(法立)―内信〉と連係する宗教史上稀にみる組織をもって宗義を守り通した。
《『遺文辞典』歴史篇「施主」の項》